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今年最後の缶詰回 〜ふさわしい缶詰を探して〜

こんにちは。神奈川県大和市の印刷・企画・デザインならおまかせのアドタックです。

 

今年を締めくくるのにふさわしい缶詰に思いを馳せ、2019年を振り返る

今年最大のトピックスと言えば…「平成」が終わったことでしょうか。

逆に「令和スタート!」「令和元年だ〜っ!!」ていう、ポジティブな「始まった感」でも良いのですが

何でしょう…未だしっくり馴染んでいないこともあり、今回は「平成の終焉」の方で…。

 

昭和生まれの私ですが、平成が長かったこともあり

そこそこの愛着をもって「平成」を惜しんでいます。

既に5月にはかわったのに、年をまたがないと実感が無いようです。

そんな折り『平成の空気』って商品名の「空気の缶詰」が

4月当時発売になり一瞬話題になったことを思い出しました。

昭和生まれには懐かしい、

一時期はあちこちの観光地のお土産屋でよく見かけた「空気の缶詰」。

中は空っぽなんだけど、ある意味色々詰まってるアイディアだけのジョークグッズ。

発売は4月で…(そりゃ5月以降じゃ原材料が変わってしまう・笑) もう買えない様でした。

買っても開けないから同じだけど。(負け惜しみ度 35%含む)

 

この手の商品、初出は旧く1968年で半世紀も前。

「大東京名物 空気の缶詰」と銘打ったモノで、 缶に書かれた説明には

「汚れた空気の缶詰 田舎では味わえない珍品」 とあります。

1960年代、東京など大都市圏では自動車の排気ガスや 工場の排煙によるスモッグで大気汚染が深刻化する中

それを逆手に、そんな都会の汚れた空気を詰めて東京土産にすると言う

画期的なブラックジョーク企画の缶詰でした。

やられた! と皆思ったことでしょう。

東京タワーのお土産コーナーにて販売されたと記録されていました。

当時何度か東京タワー展望台に連れて行ってもらった記憶はありますが

この商品のことは覚えておりませんでした。

 

話は「平成の空気」に戻ります。

皆さんにとって平成はどんな時代だったのでしょうか。

平成元年一月時点では学生だったこともあり、時代の転換点をまじまじと眺めている心の余裕がありました。

あれから30年! 色々変わりましたね。バブル経済に湧いていた初期の頃が懐かしく思えます。

 

その後は語るべくもなくご存知の様な有様ですが

商品名の『平成の空気』。いくつもの比喩が感じられ、そのタイミングと相まって、

絶妙なネーミングの 一発芸だと感心しました。

観光地の空気は場所由来ですが、時代を封じ込めたこのセンス。

一種、タイムカプセルの様でもあり(空っぽだけどね)ラベルを見る度に

皆それぞれ、何かを思い出して一人ほくそ笑むのでしょう。

(参考までに中には、空気の他、平成の五円玉が入っているそうです)

 

来年は(鬼が笑う?)中身のしっかり詰まった年になるよう

精進して参りますので、引き続きよろしくお願い致します。