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デザイン探訪in日本橋

先日、台風一過の青空に誘われて、久しぶりに都内へと出掛けてみました。

やってきたのは日本橋「COREDO室町テラス」。

 

 

館内に、以前のブログ記事で紹介した、台湾発の大型複合書店の元祖ともいえる

「誠品生活」が9月27日にオープンしたばかりです。

 

「誠品生活」は書籍を中心に、雑貨やグルメなどを扱うライフスタイル提案型店舗で、

日本には初出店!

 

一昨年の夏、台北で同店を訪れたとき感じた、ゆったりとした空気、

心地よい空間を日本でも体験できる思うと、期待は膨らみます。

 

開店前からスタンバイ、オープンと同時に入りますが、周囲は人、人、人…。
押されるように館内へ。

後ろからは「台湾の、あのお店さ 見たいんだよね」という会話も聞こえてきます。

エスカレーターで2階へ上がると、「誠品生活市集」と染め抜かれた藍色ののれんが。

 

おお、日本っぽい。

のれんや行灯(あんどん)をイメージさせる照明、畳のベンチなど、

日本の伝統的意匠を取り入れた店舗デザインになっているようです。

 

 

フロア内は雑貨スペース、書籍スペース、レストランなどと分かれています。

さっそく雑貨を拝見。

ありました!台湾名物(?)レトロな炊飯器。

 

 

「大同電鍋」というんですね。台湾では昔から愛用されているらしいです。

店内には台湾と日本、双方の伝統的な雑貨やユニークな商品が並びます。

 

 

続いて、書籍売り場「誠品書店」コーナーへ。

目についたのは「誠品選書」というコーナー。
開業から30年の間に出版された代表的な書籍を、

日本店と台湾店で同時に独自にセレクト・発信しているそうです。

 

説明書きには「言語の違いを超えて誠品書店ならではの読書体験を」とのコメントが。

今や、書店も体験の場なんですね。

他にも台湾がテーマの本ばかりを集めたコーナーはもちろん、

台湾・日本のクリエイターがお互い国について対話した内容を紹介した

パネル展示などがありました。

 

お店が、モノを売るだけではない、文化の発信・交流、コトを提供する拠点になっています。

実際足を運んでみて、初めに期待していたようなゆったり感はなかったものの、こ

の新しい商業施設への人々の関心の強さと、活気を目の当たりにすることができました。

COREDO室町テラスの「今日は日本橋と遊んでいます」のキャッチコピーが表す通り、

そこは単なる商業施設ではない、その土地が持つ歴史やストーリーをデザインに込めて発信することで、

人々が集い街全体の価値が高まる、という流れを感じました。

余談ですが、「COREDO室町」やその周辺にはビル街でありながら随所に樹木が茂り、

木漏れ日や葉擦れの音でリラックスできたことが、とても印象に残りました。

「都市と緑」、ランドスケープデザインというテーマも、とても興味深いものです。

いずれまた、そういう場所に訪れる機会がありましたら、ブログでも触れてみたいと思います。