こんにちは。
神奈川県大和市の印刷・企画・デザインならおまかせのアドタックです。
過去のブログで、文章を読みやすくするためには、行送り(行間)や字送り(字間)を
適切に設定する必要があることを紹介しました。
デザイン制作をする時には、組版ルールに従い文字を組みます。
日本語の組版は「JIS X 4051」や、「日本語組版処理の要件(日本語版)/JLReq」に
基準となるルールや要件がまとめられています。
その中から、今回は禁則処理について紹介します。
”禁則処理(きんそくしょり)とは、漢字文化圏の文書作成・組版において、「約物などが行頭・行末などにあってはならない」などとされる禁止事項、または、それらを回避するために字詰めや文の長さを調整したりすること”
(ウィキペディアより引用)
例えば、約物(句読点(。、)や閉じ括弧(」』)】など))は、文章の行頭に位置させてはならない。というルールがあります。
【行頭禁則文字】
終わり括弧類
,)]}、〕〉》」』】〙〗〟’”⦆»
行頭禁則和字
ゝゞーァィゥェォッャュョヮヵヶぁぃぅぇぉっゃゅょゎゕゖㇰㇱㇲㇳㇴㇵㇶㇷㇸㇹㇷ゚ㇺㇻㇼㇽㇾㇿ々〻
ハイフン類
‐゠–〜~
区切り約物
?! !! ?? ?! !?
中点類
・:;/
句点類
。.
これらの約物が行頭に来ると、見た目が悪くなり、読みにくくなったりします。
また、行末に来てはいけない文字として
【行末禁則文字】
始め括弧類
([{〔〈《「『【〘〖〝‘“⦅«
があります。
禁則を回避するためのおもな方法として「追い込み」「追い出し」があります。
これらを行中の文字数や、詰めたとき(開けたとき)の文字間によって使い分け、
読みやすく調整をしています。
普段目にしている雑誌やチラシも「文字組み」という視点で見てみると
デザイナーのこだわりが垣間見えて面白いと思います。
〈T.I〉