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本に関する印刷用語

こんにちは。

神奈川県大和市の印刷・企画・デザインならおまかせのアドタックです。

 

本にはそれぞれの部分に名称があるって知ってますか?

例えば代表的なものだと、「表紙」や「帯」ですよね。

今回は本を作るうえで出てくる印刷用語を5つご紹介します。

 

1.表紙

本に関する用語として、1番最初に思いつくのが「表紙」ではないでしょうか。

一般的に表紙は、冊子の外側の、タイトルや著者名が書かれたページを表紙をいいます。

しかし、ここでいう表紙は少し違ってきます。

冊子において表紙は4ページで構成されています。

先頭のページを表1、1番後ろのページを表4(一般的に裏表紙といわれます)といいます。

 

次に、表1の裏面が表2、表4の裏面が表3になります。

つまり印刷業界でいう表紙とは、表1~表4のページを総じて表紙といいます。

 

2.帯

こちらも本の用語として最初に思いつくと思います。

「帯」とは、冊子の外側のページの一部分を被せて巻きつける紙のことをいいます。

その本のキャッチコピーや、目を引くデザインをあしらえ、宣伝効果を上げる役割があります。

最近では帯の善し悪しでその本の売上に影響するため、個性的な帯デザインが沢山あるそうです。

 

3.ノド

ページがとじられた部分、または冊子を内側に見開いた中央の部分を「ノド」といいます。

また、ページを見開いた際に、ノドから紙面の絵柄までの余白を「ノド空き」といいます。

この余白が少ないと、ノド部分に絵柄が隠れてしまい、絵柄が見にくくなってしまいます。

 

4.小口(こぐち)

「小口」とは、ノドを除いた冊子の3つの辺をいいます。また冊子に対して、上の小口を「天」、

下の小口を「地」といいます。ノドに対して反対側の小口は「前小口」といいます。

 

5.ノンブル

「ノンブル」とは冊子のページ端に記載されているページ番号をいいます。

ページ数が少ない冊子には記載されていない場合がありますが、

ほどんとの冊子にはこのノンブルが記載されています。

ノンブルがあれば、次にこの本を読み出す際に、どこまで読んだか一目で分かりますし、

誰かに本を見せる際に、何ページを開くか指示が出来ます。

ノンブルは無くてはならない重要なものなのです。

また、「ノンブル番号=ページ数」ではありません。

というのも、出版・印刷業界では、冊子のどのページからノンブルを始めるか決まりは無いんです。

本文1ページ目からノンブルを付ける場合もあれば、

本文ページより前の目次ページからノンブルを付ける場合もあるし、

表1からノンブルを付ける場合もあります。

 

いかがでしたでしょうか。

聞き慣れない用語や、一般的な認識と、印刷業界で認識が異なる用語があったと思います。

今回紹介した用語はほんの1部ですが、本に関する印刷用語はまだまだ沢山あります。

今後本を手にする機会があれば、今回紹介した用語を思い出してみてください。

 

〈T.S〉