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vol.02 色の数はいくつある?

前回のブログは、カラーマネージメントについてでした。
今回は「そもそも色は何色あるのか」というお話をしたいと思います。
まずは、前回も触れた「RGB」と「CMYK」それぞれの色数からご紹介します。

色の数

【RGBとCMYKの色数】
RGB(デジタルで使う色表現)では、R(赤)0~255、G(緑)0~255、B(青)0~255の組み合わせで色を表現し、その数は1677万色もあります。

ではCMYKはどうでしょう。
それぞれのインク、C(水色)0~100%、M(ピンク)0~100%、Y(黄色)0~100%、K(黒)0~100%の重ね合わせでできる色数は、なんと一億通りもあるのです。
とはいえ、実際に印刷の現場で使っている色は、1万~2万色程度。
さらに、よく使われている色となると100色もないと言われています。

なぜこんなに減ってしまうのか?それは…
1,印刷をする上で使えない色がある
2,紙や印刷機、カラーマネージメントで若干色が変わったりする
3,人が見ても違いがほとんど分からない
などの理由で、10%や5%刻みの色の組み合わせで、ほとんどの場合作られているからなのです。

【身近な物の色数】
それでは、私たちの身近にある製品などの色数はいくつくらいあると思いますか?
ファッションやインテリアや広告など、デザインして作るものに色を付ける場合、
色を言葉にして伝えることや、安定して同じ色を作ることを考え、よく使われる色は2000~3000色程です。

また、私達が普段よく言葉にし、みんなが共通して認識できる色は、たったの11~30色程度と言われています。
世界でも、それぞれの言語で必ず共通してある色は11語しかないそうです。

あなたはいくつの色を、言葉にすることができますか?

【私達が見える色の数】
最後に、人が見ることができる色は、何色あるでしょうか?
見える環境が整っていれば750万色、日常の中でも187万5000色もの色を認識していると言われています。
私たちの目は、こんなにも沢山の色を無意識のうちに見分けているのですね。

一言に色数といっても、環境や条件によって使う色、見える色が違ったり、本当にとても深くて興味深い世界です。
みなさんも今度「色」に注目して身の周りを見渡してみて下さい。
おもしろい発見があるかもしれませんよ。

presenter,ニイヌマ
editor,ミヤキタ