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なぜCMYKで印刷するのか?

まだまだ暑い日が続きますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

こんにちは、制作の間島です!

 

前回(8月9日)に皆様にご紹介した二つの色の表現、

つまり「色光の三原色」と「色料の三原色」ですが、

今回はなぜ「色料の三原色」(つまりCMYK)の塗料を使用して印刷するのかを皆様にご紹介したいと思います。

 

「色光の三原色」なら光量を調節すれば色の濃淡を表現できますが、

印刷インクで濃淡を表現しようとすると、それだけたくさんのインクが必要となってしまいます。

つまり、白から黒までの10%刻みのグラデーションを表現しようとした場合、

白はもとの紙の色を利用したとして10%から100%までのインクを用意しなければなりません。

これではお金と場所がいくらあっても足りません!

 

ということで考案されたのが、

前回も少し触れましたが、大小様々な大きさのCMYK4色の点を組み合わせて「網点」を作り、

インクで塗りつぶす面積を調整して濃度の違いを表現するという方法です。

たとえば、5×5cmの四角形をある色濃度50%で塗りつぶす場合、

色のついた1cm×1cmの四角形と白(色のついていない)1cm×1cmの四角形を交互に並べれば、

それぞれの面積が50%ずつの四角形が出来上がります。

ですがこれだけ大きいと、濃度50%の色とは認識できず、ただのマス目に見えてしまいますよね。

そこで、人間はどのくらいの大きさまで視認できるか研究し、1/175インチ程度になると視認が困難になることを割り出しました!

凄いですね!

ほかにも、網点を付ける角度を変えたりインクを半透明にしたりと、様々な工夫をこらした結果、

CMYKで様々な色を再現できるようになったわけです。

 

そこら中にあふれている印刷物ですが、こんなにも工夫をこらして印刷をされていると思うと

なんだかとてもありがたく感じてしまいます!

 

今回はこのくらいで終わりたいと思います。

もう8月も終わってしまいますが、まだまだ暑い日は続きそうです。

皆様どうか体にお気を付けてお過ごし下さい。それでは!