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RGBとCMYK、どこが違う?

こんにちは。

神奈川県大和市の印刷・企画・デザインならおまかせのアドタックです。

 

「このデザイン、すごくきれいな色だな」と感じることはよくありますよね。

でも、その色が、画面で見る色と印刷物で見る色では少し違うことがあるのをご存じでしょうか?

それは、色を作る方法が異なるからです。

今回は、日常的に目にする色の違いがなぜ起こるのか、そしてその違いを理解することで

どんなデザインが作れるのかをわかりやすく解説します。

 

1. まずは基本:RGBとCMYKって何?

 

・RGB(ディスプレイ用の色モデル)
RGBは、コンピューターやスマホの画面上で色を作るための仕組みです。

RGBの「R」は赤(Red)、「G」は緑(Green)、「B」は青(Blue)を指します。

この三つの光の色を足し算で組み合わせて、さまざまな色を作り出します。

ディスプレイでは色が光として発せられるため、色が明るく鮮やかに見えるのが特徴です。

例えば、赤、緑、青を混ぜると、全ての色を合わせた白になります。

例: RGB(255, 0, 0) → 赤

例: RGB(0, 255, 0) → 緑

 

・CMYK(印刷物用の色モデル)

一方、CMYKは印刷物に使われる色モデルです。

Cはシアン(青緑色)、Mはマゼンタ(赤紫色)、Yはイエロー(黄色)、Kは黒を指します。

印刷物は光ではなくインクを使って色を作るため、RGBのように色を加えるごとに明るくなるわけではなく、

色を足すごとに暗くなります。なので、白は存在せず最終的に黒に近い色に仕上がります。

例: CMYK(0, 100, 100, 0) → 赤

例: CMYK(100, 0, 100, 0) → 紫

 

2. 色の違いが生まれる理由

「どうしてRGBとCMYKで色が違うの?」と思うかもしれません。

その理由は、色の作り方が異なるからです。

RGBは光を使って色を作り出すので画面が発する光で色が変わります。

ディスプレイは光を使うため色が明るく鮮やかに見えます。

CMYKはインクを使って色を作るので色を重ねるごとにインクが混ざり色が暗くなります。

そのため、ディスプレイで見た色が印刷されると少し暗くなったり、鮮やかさが失われることがあります。

これが、ディスプレイ上で見た色と印刷物で見た色の違いの原因です。

デザインを作る際に「画面で見た色と印刷した色が違う」ということが起こるのはこのためです。

 

3. RGBで作った色が印刷されるとどうなる?

RGBモデルで作った色はディスプレイでは鮮やかに見えますが印刷物では色が異なって見えることがあります。

これは、RGBが光の三原色(赤、緑、青)を使って色を再現し、ディスプレイでの色が非常に明るく鮮やかであるためです。

一方、印刷はインクを使うため色が暗くなる性質があります。

 

色調整が必要な理由

例えば、ディスプレイで鮮やかに見える赤や青などが、印刷すると少し深みのある色に変わることがあります。

特にビビッドな色や明るすぎる色は印刷物では再現が難しいため色調整を行うことが大切になってきます。

色校正を行うことでディスプレイの色を印刷に近づけることができます。

 

デザイン時に意識しておくこと
印刷物用のデザインはCMYKで作成する方が色が正確に再現されます。

RGBで作った場合でも、印刷を意識して色を調整しておくとより自然で忠実な仕上がりになります。

 

4. RGBでしかできないこと:ディスプレイならではの色の魅力

RGBの最大の魅力は鮮やかで明るい色が再現できるところです。

ウェブデザインやアプリデザインでは、このRGBを最大限に活用することで

視覚的にインパクトのあるデザインを作り上げることができます。

例えば、SNSのバナーやウェブサイトの背景など、RGBを使って鮮やかなグラデーションや

目を引くビビッドな色合いを作成することで視覚的な印象を強くすることができます。

ディスプレイでしか表現できない色合いを活かしたデザインはデジタル環境にぴったりです。

5. デジタルツールが広げる色の選択肢

最近ではデジタルツールが進化し、色を自由に選んで表現できる幅が大きく広がっています。

特に、PCやスマホのディスプレイだけでなく、サイネージなどの大型ディスプレイや屋外広告、

インタラクティブメディアなどさまざまなデジタル環境で色の表現が可能になっています。

 

また、サイネージやインタラクティブディスプレイでは、画面のサイズや設置場所に合わせて

色合いや明るさを調整することができるため、見る人に対してより効果的な印象を与えることができます。

これらのツールを使えば、視覚的なインパクトを与えるために動的な色の変化を取り入れることも可能です。

さらに、カラーパレットを自動生成してくれるツールや、Iを使って色の調和を提案してくれる機能も登場しています。

これらのツールを使えば、初心者でも簡単にプロフェッショナルな配色を作ることができ、

デザインにおける色の選択肢が一層広がりました。


まとめ
RGBとCMYKの違いを理解することでデジタルデザインと印刷物の色の表現方法がどう異なるかを知ることができます。

特に、ディスプレイで見る色と印刷物で見る色が違う理由を理解することで、デザイン作業がよりスムーズになります。

RGBはディスプレイでの鮮やかな色を作り出し、CMYKは印刷物に適した色作りに使われます。

両者の特徴を活かして最適なデザインを作成しましょう!

 

〈N.M〉