こんにちは。
神奈川県大和市の印刷・企画・デザインならおまかせの アドタック です。
私はもともと本を読むのが比較的好きで気になる本を見つけるとつい手に取りたくなります。
ただ、ここ数年で本の買い方はかなり変わってきました。
以前は紙の本を買うことが多かったのですが、最近は買う本のほとんどが電子書籍になっています。
スマートフォンやタブレットですぐ読める手軽さはやはり便利で電子書籍の使いやすさを感じる場面はかなり増えました。
その一方で、紙の本には紙の本の良さがあるとも思っています。
表紙の印象や紙の手ざわり、本棚に並んだときの雰囲気などはやはり紙で読む本ならではのものです。
内容が同じ本でも、紙で読むのと画面で読むのとでは受ける印象が少し違うことがあります。
今回は、そんな「読む内容」ではなく「見え方」や「印象」の違いに注目してみました。

本屋に行くと表紙が気になって足を止めることがよくあります。
もちろん本は中身が大事なのですが、最初に目に入るのはやはり表紙です。
なんとなく惹かれる本もあれば、内容はよさそうでもぱっと見では印象に残らない本もあります。
紙の本は書店で平積みされていたり、本棚に差さっていたりして見え方がひとつではありません。
表紙がしっかり見えることもあれば、背表紙だけが並んで見えることもあります。
気になれば手に取って、紙の手ざわりや厚みを確かめることもできますし帯がついているだけで印象が変わることもあります。
表紙だけでなく、本そのものの雰囲気まで含めて一冊の印象ができているのだと思います。

一方で電子書籍は、画面の中で表紙が小さく並んで見えることが多いので紙の本とは少し違った印象があります。
一覧で見ていると、細かい部分よりもタイトルの見やすさや何となくどんな本かわかるかどうかのほうが気になりやすい気がします。
同じ表紙でも書店で手に取るときとはまた違う役割を持っているのかもしれません。
また、紙の本の表紙はある程度じっくり見てもらえる前提があるように感じます。
少し落ち着いた色づかいや余白を活かした控えめなデザインでも、店頭で手に取ってもらえればその良さが伝わることがあります。
実際、何となく手に取った本の紙の感じや表紙の空気感が気に入って、そのまま印象に残ったり購入したりすることもあります。
紙の本は「見る」だけでなく「手に取る」ことで伝わる部分も大きいのだと思います。
それに対して電子書籍ではまず一覧の中で目に留まることが大事になります。
小さく並んだ中で埋もれないためには、表
紙全体の雰囲気だけでなくタイトルの見やすさやひと目で内容が伝わるわかりやすさも大切になってくるのかもしれません。
紙の本では静かで魅力的に見える表紙が電子書籍の一覧では少し控えめに見えることもありそうです。

そして、紙の本は読んだあとも本棚に残ります。
これは個人的に結構大きく、背表紙が並んでいると「あの本は前に読んだな」と思い出すことがあります。
中身を細かく覚えていなくても、表紙や背表紙の色、雰囲気で記憶に残っていることがあります。
電子書籍は場所を取らず便利ですが
紙の本のように部屋の中で自然に目に入ってくる感じは少ないかもしれません。
もちろんどちらが良いという話ではなく、
電子書籍にはすぐ読める手軽さがあり、紙の本には本そのものの印象を味わえる良さがあります。
ただ、同じ内容の本でも見られる場所や見え方が変わるだけで
受ける印象まで少し変わるのは面白いところです。
普段はつい内容のほうに目が向きがちですが、表紙もまたその本を手に取るきっかけになる大事な要素です。
紙の本と電子書籍を見比べてみると、本のデザインの役割もひとつではないのだなと感じます。
次に本屋で本を見るときや電子書籍の一覧を眺めるときには、表紙の印象の違いを少し意識してみるのも面白いかもしれません。
N.M


