こんにちは。
神奈川県大和市で印刷・企画・デザインを手掛けるアドタックです。
最近はチラシや名刺、ポスターなど、さまざまな印刷物に
QRコードを入れるのが当たり前になってきました。
「詳しくはWebで!」と書くだけでは見てもらえない場面でも、QRコードならスマホで簡単にアクセスでき、
情報発信や集客にとても役立ちます。
しかしその一方で、読み取りづらいトラブルが起こることもあり、実は注意が必要です。
まず最初に意識したいのはサイズ。
スマホでスムーズに読み取れる目安は1.5cm角以上とされています。
特に名刺など小さな紙面ではつい小さく配置しがちですが、サイズが小さいほど読み取り精度は低下します。
また、QRコードは格納される文字数が多いほどセル(四角い点)の数が増え、密度が高くなる仕組みです。
そのため「URLが長い」「情報量が多い」場合は、通常より大きめのサイズを確保すると安心です。
次に大切なのが、コード周囲の余白(クワイエットゾーン)。
QRコードの周囲に2~3mmほど余白を設けるだけで、読み取り精度が大きく向上します。
デザインの都合で詰めたくなることもありますが、この部分は「読み取りのための枠」として非常に重要です。
最後に気をつけたいのが背景とのコントラスト。
黒いQRコードを濃い背景に重ねると読み取りが難しくなるため、基本は白地に黒がベスト。
写真やカラー背景を使いたい場合は、コード部分だけ白く抜くなど、
コントラストをしっかり確保することで、スマホでも読み取りやすくなります。
最近では、QRコードの中にイラスト・アイコン・ファビコン・文字などを組み込んだ「デザインQR」も増えてきました。
ロゴを入れてブランドらしさを演出したり、サービスに合わせたアイコンを組み込んだりと、
ただのコードではなく見せるデザインとして活用される場合もあります。
印刷物のアクセントとしても効果があり、視線を集めやすいため広告との相性も抜群です。

最後に、QRコードで誘導するリンク先のページがスマホ対応になっているかも忘れずにチェックしましょう。
せっかくアクセスしても、ページが見づらい・読み込みが遅いといった状態ではユーザーが離れてしまいます。
小さな四角の中に多くの情報を詰め込めるQRコードですが、
いくつかのポイントを押さえるだけで、印刷物の効果はぐっと高まります。
次回の制作で、ぜひ上手に活用してみてください。
〈NM〉
※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。


